宗像大社中津宮
沖ノ島へのいのりから生まれた宗像三女神〔むなかたさんじょしん〕のうち、湍津姫神〔たぎつひめのかみ〕をまつるお宮で、大島の南東の海沿〔ぞ〕いにあるんだよ。
大島は、宗像市の神湊〔こうのみなと〕という港からフェリーで25分くらいだったね!
そうだよ。大島で一番高い、御嶽山〔みたけさん〕という山の頂上〔ちょうじょう〕では、1200~1100年くらい前の沖ノ島の宝物〔たからもの〕とよく似〔に〕たものが発掘調査〔はっくつちょうさ〕で発見されたんだ。
すごい! でもなんでだろう、だれかが沖ノ島から宝物を持ってきたのかな?
いや、御嶽山の上でも沖ノ島と同じようなおまつりが行われたんだ。九州本土の宗像大社辺津宮〔むなかたたいしゃへつみや〕でも同じようなものが見つかっているから、三女神へのおまつりが三か所で行われていたみたいなんだよ。
宗像大社では古代からずっと三か所でおまつりが行われているのね!
うん、御嶽山の頂上が元々の中津宮の起源〔きげん〕と考えられていて、そこも世界遺産の範囲〔はんい〕なんだ。がんばって参道〔さんどう〕を登ってみようね。とてもいい景色が見られるよ。
よし! ぼくがんばるぞ! 体力には自信があるんだ!
ハヒー! つかれた~!
わあ、沖ノ島がすごく大きく見える!
本土のほうも、福岡市や北九州市のほうまで見えるわ!
空気がきれいだから、長崎県の対馬〔つしま〕や壱岐〔いき〕のほうまで見えているよ。 玄界灘〔げんかいなだ〕や九州北部の沿岸部〔えんがんぶ〕をよく望むことができる大島は、昔から大事な島だったんじゃないかな。