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5世紀中頃には、巨岩の上に石で方形に囲った祭壇が設けられるようになります。さらに、ヤマト王権が朝鮮半島から調達した鉄の素材が捧げられたことから、当時の日本に鉄の素材がいかに必要だったのかがよくわかります。
5世紀後半になると、祭祀の場は庇のように突き出た巨岩の陰へと移り変わります。この岩陰祭祀の奉献品には、鉄製武器や刀子・斧などのミニチュア製品、朝鮮半島からもたらされた金銅製の馬具などがあります。 金製指輪は新羅の王陵から出土した指輪とよく似ており、 また、イラン製のカットグラス碗片は遥かシルクロードを経てもたらされたと考えられ、重要な交流の証です。危険な海を越えて対外交流を行なった古代の人々は、これらの貴重な品々を供え、神に祈りを捧げたのです。
文字による記録が残る8世紀以前の日本の古代祭祀の様子を伝える沖ノ島祭祀遺跡は、日本固有の信仰の形成過程を考える上で欠かせない存在なのです。