第6回世界遺産シンポジウムを開催しました。

 「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群は、地域の人々の暮らしや信仰の中で守り、育まれてきた資産です。沖ノ島をはじめ、地域の伝統文化や豊かな風洞を守り、まちづくりへと活かす様々な活動が展開しています。
 今回、「沖ノ島、その価値を未来に伝えていくために」をテーマに、こうした地域の活動を紹介するとともに、本資産の価値を「守り」、「伝える」ことの重要性を多くの皆様に知っていただくことを目的に、第6回「神宿る島」宗像・沖ノ島と関連遺産群世界遺産シンポジウムを開催しました。

 本資産にかかわるボランティア活動の紹介と市民参加型ミュージカル「むなかた三女神記」の公演が行われた後、文化庁長官 青柳 正規氏から「考古遺産の価値を伝え、遺産を守る」、東京大学教授・日本イコモス国内委員会委員長 西村 幸夫氏から「景観を慈しみ、遺産を守る」と題してご講演いただきました。

 さらに、前九州国立博物館長 三輪 嘉六氏をコーディネーターとして、東京大学教授 西村幸夫氏、宗像大社宮司 髙向 正秀氏、「宗像・沖ノ島」世界遺産市民の会会長 前田 誠氏、福津市観光協会理事 有吉 敏高氏によるパネルディスカッション「地域の力で、遺産を守る」が行われました。

 当日は約560名が参加し、参加者は基調講演やパネルディスカッションに熱心に聞き入っていました。また、本資産を「守り、伝える」活動を紹介したパネル展示も同時開催しました。

日  時:平成27年5月16日(土)13:00~16:30(開場12:30)

場  所:福津市カメリアホール

参加者 :560名

内  容:
沖ノ島を守り伝える活動の紹介
(ボランティア活動の紹介、「むなかた三女神記」公演)
講演 
「考古遺産の価値を伝え、遺産を守る」文化庁長官 青柳 正規氏
「景観を慈しみ、遺産を守る」東京大学教授・日本イコモス国内委員会会長 西村 幸夫氏

パネルディスカッション  「地域の力で、遺産を守る」
  コーディネーター:前九州国立博物館長  三輪 嘉六氏
  パネリスト   :東京大学教授     西村 幸夫氏
           宗像大社宮司     高向 正秀氏
          「宗像・沖ノ島」世界遺産市民の会会長 前田 誠氏
           福津市観光協会理事  有吉 敏高氏  

(写真)挨拶をする小川福岡県知事

(写真)谷井宗像市長による「沖ノ島を守り伝える活動」の紹介

(写真)ミュージカル「むなかた三女神記」公演

(写真)文化庁長官 青柳 正規氏の講演

(写真)東京大学教授・日本イコモス国内委員会委員長 西村 幸夫氏の講演

(写真)パネルディスカッションの様子